諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「……理人さんは罪な男です」
「こんな女が可愛いなんて、お前の馬鹿がうつったのかもな」
理人さんは、さらっと言ってのける。私はついに限界を迎えて、今にも爆発しそうなくらい火照った頬を両手で覆った。
「なんだお前。普段なら自分から好き好き言ってくるくせに、真っ赤だそ」
「だって、か、可愛いなんて――」
今までに一度だって言われたことがないんだもん。それに甘い言葉を掛けてくれる理人さんに慣れられる気がしない。
「下着で迫ってきたときの勢いはどうしたんだよ」
「もうなにも言わないでくださいってば……!」
完全にキャパオーバーな私は、逃れるように理人さんに背中を向けて膝を抱えた。落ち着こうと深呼吸する私を見て、理人さんが笑っている声が聞こえてくる。
「こんな女が可愛いなんて、お前の馬鹿がうつったのかもな」
理人さんは、さらっと言ってのける。私はついに限界を迎えて、今にも爆発しそうなくらい火照った頬を両手で覆った。
「なんだお前。普段なら自分から好き好き言ってくるくせに、真っ赤だそ」
「だって、か、可愛いなんて――」
今までに一度だって言われたことがないんだもん。それに甘い言葉を掛けてくれる理人さんに慣れられる気がしない。
「下着で迫ってきたときの勢いはどうしたんだよ」
「もうなにも言わないでくださいってば……!」
完全にキャパオーバーな私は、逃れるように理人さんに背中を向けて膝を抱えた。落ち着こうと深呼吸する私を見て、理人さんが笑っている声が聞こえてくる。