諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
信じてほしい
「これでいいかな」
――理人さんと会う、約束の日曜日。
朝から何度も着替えなおした私は、ようやく決まったコーディネートを鏡で最終確認していた。
ボルドーのリブニットに、下はスキニーデニム。上にベージュのロングシャツジャケットを羽織れば完成だ。
約束した日からずっと考えていたのに、結局当日まで決まらなかったな。
ゆるく巻いた髪を整えていた私は、あることに気がついて壁際にあったキャビネットの引き出しを開ける。
あった。
私はその中から、先日の誕生日に理人さんに貰ったネックレスの箱を手に取った。ネックレスを取り出し、鏡の前に戻って身につける。
首もとで美しく輝くそれに、顔の筋肉が綻んだ。
つけるのは、理人さんと食事をしたあの日以来だった。
――理人さんと会う、約束の日曜日。
朝から何度も着替えなおした私は、ようやく決まったコーディネートを鏡で最終確認していた。
ボルドーのリブニットに、下はスキニーデニム。上にベージュのロングシャツジャケットを羽織れば完成だ。
約束した日からずっと考えていたのに、結局当日まで決まらなかったな。
ゆるく巻いた髪を整えていた私は、あることに気がついて壁際にあったキャビネットの引き出しを開ける。
あった。
私はその中から、先日の誕生日に理人さんに貰ったネックレスの箱を手に取った。ネックレスを取り出し、鏡の前に戻って身につける。
首もとで美しく輝くそれに、顔の筋肉が綻んだ。
つけるのは、理人さんと食事をしたあの日以来だった。