諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「今まで父や母にたくさん頼って生きてきました。恵まれた環境で、多くのものを与えてもらって。両親にはとても感謝しています。でも、私は、いつか理人さんがグループのトップに立ったときに自分の力で支えられる存在でありたいんです」
私の言葉に、理人さんは眉根を寄せて真剣な顔つきになった。
「いい加減なんでも俺中心で物事を考えるのはやめろ。お前の将来だぞ」
「考えました……! その場の感情だけじゃなくて、たくさん考えて出した結果なんです。理人さんのためだけじゃない。なにかあったときに、家に頼らないで解決できる自分でいたい。強くなりたいんです。〝私自身が〟そうしたいと思ってます」
コクリョウに入るのが当たり前の環境で育ち、大人になっても結局両親の傍らにいるままでいいのだろうかと、何度も思案した。
敷かれたレールに乗り続けるだけの私は、本当に私なの?
思いの丈をぶつけた私は、自分の声が大きくなっていたことに気付き、ふと我に返る。
私の言葉に、理人さんは眉根を寄せて真剣な顔つきになった。
「いい加減なんでも俺中心で物事を考えるのはやめろ。お前の将来だぞ」
「考えました……! その場の感情だけじゃなくて、たくさん考えて出した結果なんです。理人さんのためだけじゃない。なにかあったときに、家に頼らないで解決できる自分でいたい。強くなりたいんです。〝私自身が〟そうしたいと思ってます」
コクリョウに入るのが当たり前の環境で育ち、大人になっても結局両親の傍らにいるままでいいのだろうかと、何度も思案した。
敷かれたレールに乗り続けるだけの私は、本当に私なの?
思いの丈をぶつけた私は、自分の声が大きくなっていたことに気付き、ふと我に返る。