諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
カルボナーラをひと口食べた私は、その本格的な味わいに思わず顔を綻ばせる。
チーズが濃厚でおいしい……。
しかし、なにをしていても気がつくとすぐに理人さんのことが頭に浮かんだ。
理人さんが私をなんとも思っていないのは知っている。あんなふうに受け入れてくれても、ひと筋縄ではいかないことも。
「でも、どれだけ時間がかかっても頑張るから」
私は改めて決心した思いを告げる。すると、ピザをひと切れ食べ終えた美鶴が、
「こんなに健気で可愛い婚約者に、全力で俺を落としてみろよ、なんて。正直吾妻さんクラスの男の人じゃなかったらぶん殴っていたかも」
と目じりを吊り上げた。
チーズが濃厚でおいしい……。
しかし、なにをしていても気がつくとすぐに理人さんのことが頭に浮かんだ。
理人さんが私をなんとも思っていないのは知っている。あんなふうに受け入れてくれても、ひと筋縄ではいかないことも。
「でも、どれだけ時間がかかっても頑張るから」
私は改めて決心した思いを告げる。すると、ピザをひと切れ食べ終えた美鶴が、
「こんなに健気で可愛い婚約者に、全力で俺を落としてみろよ、なんて。正直吾妻さんクラスの男の人じゃなかったらぶん殴っていたかも」
と目じりを吊り上げた。