上司を甘やかす方法



「あ、昨日はご馳走様でした。」

まずは昨日のお礼を部長に伝えた。

「斎藤は結構飲めるのか?」

「ほどほどに、ですかね?」

「えー結構飲んでたじゃん。
絶対強いでしょ。」

「いやいや、大河内さんには負けます。」

「わたしはみんな居たし気張ってただけだし、
家であんなに飲まないよ!」

「おー、いいコンビだなー。
あと、こいつ結構酒癖悪いぞ。」
と、佐々木部長は悪戯っぽく笑った。

「もう!余計なこと言わないで下さいね!!」


二人の会話を聞けば聞くほど、
ただの上司と部下ではない。
昔からの旧友のような。

でも不思議と付き合っているとか
そんな雰囲気もないのだけど。

いやでも、
社内だし出していないだけかもしれないけれど。



「あ、そうだ。
あの企画書のプレゼン、
斎藤くんにお願いしようと思ってて。」

「分かりました。お願いします。」
と、返事をすると、


「斎藤は頼もしいんだなー。
大河内チームは安泰だなー。」
と、部長がサンドイッチを食べながら笑った。


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