上司を甘やかす方法
「じゃあ斎藤くん、行こっか。」
今日はプレゼン。
他チームとのプレゼンを経て、
他社とのプレゼンとなる。
「はい。お願いします。」
「頑張ろーね!」
そう声をかけて、大会議室に入った。
「でありまして、こちらの結果となります。
このデータからも有益なことは一目瞭然です。
また同じように別紙5のデータも合わせますと
自ずと結果は明白です。」
プレゼンをする斎藤くんの横に座り、
プロジェクターに繋がったパソコンを操作する。
すごい。
本当に分かりやすくて、落ち着いていて、
頼もしいなと思った。
プレゼンを終え、一息ついてる斎藤くん。
「お疲れ様、すっごいよかったよ!」
「あー、ありがとうございます。疲れたー。」
と、伸びをする姿に
「今日飲みに行こっか。」
と無意識で声をかけていた。
「あ!ごめんごめん!これ何?
セクハラ?パワハラ?」
と、焦っていると、
「是非、行きましょう。」
斎藤くんは楽しそうに笑っていた。