上司を甘やかす方法
「わたしも誘ってくださいよー!」
と朱莉ちゃん。
棚田さんだけずるいー。って
怒る姿も可愛らしい。
「昨日帰りにたまたまだよね?」
「そうそう、俺が無性に飲みたくて!」
「わー、仲良いんですねえー。
斎藤さん、わたしたちも行きましょうよー!」
と倉持さん。
斎藤くんがお気に入りのようで
普段からよく絡んでいる。
「行かないよ。君は働きなさい。」
「えー!冷たいですー!」
いつもバッサリだけど、めげない。
そう言うところ、
仕事に生かせると思うんだけどなー。
「あ、これ、どうですか?」
斎藤くんが提案したのは、わたしの本名資料!
「おー!斎藤くん!
わたしもそれ推しだったの!」
「じゃあこの方向で進めましょう!」
「そうだね、じゃあ棚田くんと倉持さんは
発展のところこっちで膨らませていってくれる?
で朱莉ちゃんがこの部分、データ集めて。
斎藤くん導入部分全部任せてもいい?」
みんなに仕事を分配する。
一つ決まると、
みんなのやる気が上がった気がした。
「じゃあお願いします。」
と、お願いして、わたしは主要会議に向かった。