上司を甘やかす方法


確かに今週は週明けから3日間、
史花さんは出張に。

史花さんが戻って来た水曜日から3日間、
俺が入れ替わるかのように出張。

金曜日は史花さんが接待飲み会で
そのまま会えず仕舞いだったのだ。

「そうだね。寂しいと思ってくれた?」


「…うん、すっごい会いたかった。」

何だこの人は。
めちゃくちゃ可愛い。

「だからね、
今日はいっぱい独り占めしようと思って。」

「史花さんならいつでも大歓迎ですよ。」

史花さんの言葉に心底嬉しくなる。

史花さんはどちらかと言うと
自分から甘える方じゃないし、
相手の気持ちを優先させるタイプなのに、
今日は特に素直だ。

「史花さん?何かありました?」

「んーん。何もないよ。本当。



でもね、わたし今まで
あんまり雨好きじゃなかったの。
雨の日は頭痛くなるし、何か落ち込んじゃうし、けど今日はすごい幸せ。


将稀くんのおかげだよ?」



と、後半少し照れて言う史花さん。
途中で自分の気持ちを言うことに
恥ずかしくなってきたんだろう。

可愛すぎる!と思ったら
もうキスをしていた。
それもとびきり甘いのを。




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