上司を甘やかす方法



「はい、完璧です。」

「やったーー!おわりー!」
「うわー!疲れたーー!」

あれから1週間ちょっと、
新しい企画書を仕上げた。

「あとは、これをわたしが企画通せるように
判子もぎ取ってくるね!」

「はい!主任頼みますよー!」

「じゃあ今日は飲みますか!」
と、棚田くん。
「はい!わたしも!」
と、朱莉ちゃん。


「みんなで行こっか。」

と、斎藤くんと倉持さんも誘った。
そしてこのチームで飲みに行くことになった。

「先行ってて!
ちょっと部長のところ寄ってく。」


そう言ってみんなを見送って

佐々木部長のところに向かった。


「部長、確認お願いします!」


「おー、はいはい。」
と、わたしから企画書を受け取り
読み込んでいく。

「へー、いいじゃん。
これ誰プレゼン?」

「まだ本人には言ってないですけど、
斎藤くんにしようかなと思ってます。」

「おー、それは楽しみだな。」

「では、お先です。」

「急いでんの?」

「まあ、ちょっと。」

「何?デート?」

「違います。
うちのチームで飲みに行ってきます。」

「へー、チームまとまってきた?」

「うーん、どうだろ。
でも頼もしいよ、みんな。」

「さすが、主任ー。
ほらこれやるよ。」

と、諭吉様を三枚。

「足りなかったらよろしく。
あと、俺で領収きってて。」

「ありがとうございます!」

「飲み過ぎんなよ!」

「はーい、行ってきます!」


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