こんな私でごめんね
あれから1週間が経った。毎日同じことの繰り返しで、すっごい暇。でも、この時間になると、暇じゃなくなる。
「やっほ~。朝香、体調はどう?」
そう言いながら、夕日が病室に顔を出した。今日は、夕日にとあることを伝える日。
「……うん。良好そうだね!」
嬉しそうに笑いながら、夕日はうんうんと頷く。
「……あのさ。夕日、あれから、あの子はどうなったの?」
「あの子?あぁ、亜夜(あや)ちゃんか……亜夜ちゃん、彼女がいるって言っても信じてくれない……」
「そっか……あ、そうだ。私ね、手術することになった」
私が言うと、夕日は「え?」と驚いた顔を見せた。
「何か、私の病気を完全に治せる手術があるらしくて……」
「そうなんだ!良かったね」
「でも、私は手術を受けたくないんだ」
私は、布団をギュッと掴む。私の病気は、18歳まで生きられたらラッキーって言う病気。今は、私は16歳。もう長く生きられないんだ。それで良いんだ……それで……。
「……どうして?」
「……私なんか要らないんだ。迷惑をかけてばかりで!このまま、いなくなれば良い!それに、私は幸せになったらダメなんだ!」
私は、ずっと思ってたことを夕日に打ち明ける。私は、迷惑をかけてばかり。悩みなんか誰にも吐き出せないし、無理してしまう。
「アホか……お前は、心を閉ざしすぎ。少なくとも、俺はお前を迷惑なんか思ってない!それに幸せになっても、良いんだ。……少しは、俺を頼れよな……」