会えると信じて〜誠の花〜«前編»
土方side


土方「…雪の過去について聞くな。」



藤堂「急にどうしたんだ?」




土方「あいつの過去に触れたら…
雪は壊れる。」



近藤「…昔に1度壊れてな。
元に戻すのが大変だった。」



原田「…何をしたんだ?」



土方「昔、試衛館の門下生が雪をいじめてな。雪の過去について触れちまったんだ。


するとその翌日から感情を出さなくなった。飯も食わねぇ。部屋から出るのは稽古だけになった。

しまいには自害しようとしたり、
体を傷つけだした。

夜には泣き叫ぶんだ。」



近藤「何よりも雪が、辛そうでな。」



山南「…なるほど。彼は過去に
囚われているんですね。」



土方「雪は俺たちと話す時と
新八や平助と話す時の表情や
言葉使いが違うだろ?

あいつは人間不信なんだ。
元から人見知りってのもあるけどな。」




近藤「…というわけだ。
今日は解散にしよう。」


土方sideEND
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