会えると信じて〜誠の花〜«前編»
確かに刀が振るわれ、肉が切れる音がした。
でも痛くない。
僕が目を開けると、
血を流して倒れるそうくん。
その時、男はもういなかった。
「そうくんっ!?なんで庇って…」
「ゆきちゃ…けが…ない?」
「ない!ないよっ!そうくんが…」
「よかっ……た、」
そうくんは意識を失った。
なんで僕を庇ったの?
なんで、なんで僕なんかをっ!
それより!そうくんを助けなきゃ…
僕は猫族。傷を治すことができる。
僕はそうくんの傷口に手をかざす
ホグの手からは白い光が出てる。