LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム
静寂を切り裂いたのは、皆藤さんの泣き叫ぶ声だった。
「目黒くん!? 目黒くん!!!!!」
何度その名を呼んでも、彼が目を開けることはもう二度とない。
「…………今まで10回にわたりお届けしてまいりましたこの『LOVE or DEATH』ゲームですが、このような展開は初めてです」
とても信じられない、というように声も呆気にとられている。
私も信じられないよ……皆藤さんを庇って目黒くんが死んじゃうなんて。
「とにかく、私もこのような事態は初めてでございます。本来死ぬべきではなかった方を殺してしまうとは……いやはや、愛とは非常に不可解なものでございますね」
そして、「しかし」と続ける。
「皆藤様が『真実の告白』に失敗した事実に変わりはありません。九条様とご一緒に殺して差し上げられなくて残念ですが、先に処刑を実行致しましょう」
「目黒くん!? 目黒くん!!!!!」
何度その名を呼んでも、彼が目を開けることはもう二度とない。
「…………今まで10回にわたりお届けしてまいりましたこの『LOVE or DEATH』ゲームですが、このような展開は初めてです」
とても信じられない、というように声も呆気にとられている。
私も信じられないよ……皆藤さんを庇って目黒くんが死んじゃうなんて。
「とにかく、私もこのような事態は初めてでございます。本来死ぬべきではなかった方を殺してしまうとは……いやはや、愛とは非常に不可解なものでございますね」
そして、「しかし」と続ける。
「皆藤様が『真実の告白』に失敗した事実に変わりはありません。九条様とご一緒に殺して差し上げられなくて残念ですが、先に処刑を実行致しましょう」