LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム
「ひ……どいっ、そんなに笑うなんて……!」


「ごめんごめん、でもどうしてもおもしろくてさ、ふふふふふ」


 そう謝りながら、相川さんの笑いは止まらない。


「実はね、このゲームが始まってまだ間もないときに、果心ちゃんも来たんだよ。今の道花ちゃんみたいに、『道花をお願いします……!』って」


 そのとき、私の脳内に果心の笑顔が弾けた。


 果心はそんなに早い段階から、私と相川さんが両想いになれるようにしてくれていたってこと?


 自分だって相川さんのことが好きなくせに、私なんかの幸せを願って、自分は身を引こうとしていたってこと?


 それなのに私は、九条くんを好きになるまで相川さんを諦めることも考えないで……。


 自分の浅ましさが、憎らしかった。


 ごめん、果心。こんな情けない親友で、本当ごめん。


 だけど今から、私は果心のためにがんばるよ。果心を絶対に幸せにするから。
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