LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム
「じゃあ改めて。


 俺は二階堂智成(にかいどうともなり)。西城高校の3年で、生徒会長をやっている。


 さっきは俺の不用意な発言がきっかけで、みんなに怖い思いをさせて申し訳なかった。


 そのお詫びと言っては何だが、俺が気づいたことをいくつか報告させてもらう」


 眼鏡の男性――二階堂さんは、はじめに謝罪から入った。はきはきとした喋り方は耳に心地よく、彼の実直さが素直に現れている。


 意外といい人かもしれない。私は思った。ただ、見かけによらず無鉄砲なところがあるから要注意、と。


 さて二階堂さんの話だ。


「まず、これはみんな気づいているだろうが、おそらく俺たちは全員高校生だろう。


 それも、制服から鑑みるに市内にある3つの高校からバランスよく集められている」


 たしかに、私を含め8人はみんな制服を着ていた。それが市内の3つの高校のものとまでは私はわからなかったけど、言われてみればそれは正しかった。
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