LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム
「とりあえず病院行こう」


「別にいいって。そんなひどくねーし」


 しばらく押し問答が続いた。だけど私は譲る気はない。


「だーっから、ならどーやって行くんだよ! 俺らはこの館に! 監禁されてんだぞ!!?」


 ついに痺れを切らした九条くんが怒鳴った。


「……っ」


 あからさまに私が怯えると、「……強く言いすぎた」と苦々しげな顔をする。


「とにかく、俺は病院には行くつもりねーから」


 そこに、乱入者が現れた。


「それはいただけません、九条様」
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