*わたあめ*


私の顔は強ばった.
人は顔で判断しちゃ駄目なのは
もちろん分かってる.
私だって可愛い部類では
ないから.


ただ・・・


黒髪に細い目すらッとした鼻
整った唇丁度良い体型.
細い目はカメラを睨み付けて
撮ったような怖い表情.


佑樹の写メを見た私の
背筋に何かが走った.


逢いたかった気持ちは薄れつつ
あるのに・・・


やっぱり不思議.


気持ちの何処かで逢いたいと
思ってる.


頭を整理すると1つ決心が
決まった.


逢いたいけど逢わなければ良い.

友の関係,それ以上な事をしなければ良い.


それに最初ッから出会い系サィトは暇潰しだったんだしね・・・.


私は一呼吸おくと


-ありがとぅ
私可愛くなぃでしょ笑-


そう佑樹には不審な気持ちを悟られないように返信した.


返信した後も何度も何度も佑樹から送られて来た写メとにらめっこしてたけど・・・


(んー…何か怖い人に見える)


これが初めて佑樹って人に抱いた第一印象だった.
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