嘘恋のち真実愛
早速夜、メッセージが届く。夕飯は何を食べたのか聞かれて、答えるのと同時に何を食べたかを聞いた。

部長は全く自炊しないから、外で食べたそうだ。毎日外食だと不経済だし、栄養の偏りもあるだろうと心配になった。

でも、私が心配するようなことではないと首を横に振る。心配するような間柄でもない。深く考えないようして、この日は早く寝た。


月曜日の朝、体調連絡をしようとメッセージを入力していたら、電話がかってきた。相手は部長だ。

朝から何事だろう。


「はい、おはようございます」

「おはよう。変更する」

「はい? 変更?」

「朝は電話にしよう。今日は俺からかけたけど、明日からは、ゆりかが電話で起こして。で、調子はどう?」


突然の変更で、毎朝部長を起こせと?

勝手な変更に唖然となる。しかもこちらの意見は聞かないで、体調を聞いてきた。

この前優しい人だと思ったことは、撤回しよう。

「元気です」とだけ伝えて、電話をこちらから切った。切る直前に「あ」となにか言いかけた声が聞こえたけど、聞こえないふりをした。
< 59 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop