嘘恋のち真実愛
「うちには食材がほとんどない。だから、明日の朝は下で食べよう。俺はいつもそこで食べているから」
「下とは、一階にあるラウンジですか?」
「うん、そう」
一度しか足を踏み入れたことしかないマンションだから、どんな施設があるのかほとんど把握していない。暮らす期間は短いけど、なにがあるのかは知りたい。
この前行ったときにラウンジらしい入り口を見た。そのラウンジは住民専用で、朝食や昼食が食べられると部長が教えてくれる。午後三時にはクローズになるから、夕食は別のところで食べているのだとも彼の食生活を教えてくれた。
外食ばかりだと偏りが心配になるが、出来るだけ野菜を食べ、油ものを少なくしているという。
私からしたら、オール外食な生活は栄養面よりも金銭的な面で不安になる。絶対お金がかかる……。
少しの間の生活でも外食を続けていたら、破産してしまう。やはり自炊するほうが、経済的で安心できる。
無理して、部長のライフスタイルに合わせる必要はないよね?
セットのサラダを半分ほど食べたところで、部長に顔を向けた。
「私、ご飯を作ってもいいですか?」
「下とは、一階にあるラウンジですか?」
「うん、そう」
一度しか足を踏み入れたことしかないマンションだから、どんな施設があるのかほとんど把握していない。暮らす期間は短いけど、なにがあるのかは知りたい。
この前行ったときにラウンジらしい入り口を見た。そのラウンジは住民専用で、朝食や昼食が食べられると部長が教えてくれる。午後三時にはクローズになるから、夕食は別のところで食べているのだとも彼の食生活を教えてくれた。
外食ばかりだと偏りが心配になるが、出来るだけ野菜を食べ、油ものを少なくしているという。
私からしたら、オール外食な生活は栄養面よりも金銭的な面で不安になる。絶対お金がかかる……。
少しの間の生活でも外食を続けていたら、破産してしまう。やはり自炊するほうが、経済的で安心できる。
無理して、部長のライフスタイルに合わせる必要はないよね?
セットのサラダを半分ほど食べたところで、部長に顔を向けた。
「私、ご飯を作ってもいいですか?」