ありったけの愛を叫んで

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朔夜に手を引かれて倉庫を出る時、扉の前で


「みんな 今日はありがとー!!」

と大声で叫んだ


みんな笑顔で手を振ってくれて

陽人なんか 「幸せな夜になるといいなー!」
なんて意味深なことを叫んでいたからあっかんべーをお見舞してやった





朔夜の家に帰ってきて、
棚に飾っていたクリスマスに朔夜から貰ったマスコットの隣に、大きなフワフワうさぎを設置


それを見て 「無駄にでけぇな」 とまた顔をしかめる朔夜


でも、黒ばっかりの単色な部屋が 一気に明るくなった気がした






先にお風呂に入って髪を乾かす

ドライヤーを取られて乾かしてもらう

お返しに朔夜の髪を乾かす


お決まりのルーティーンをこなした私達は、
12時過ぎにベッドに入った


布団に足だけ入れて、壁によりかかって今日の出来事を振り返る私は、そうとう興奮しているのかおしゃべりが止まらない




「クラッカーの量、ほんと多かったよね

あれ、何個準備したの?」


「あぁ、悠が100個って言ってた」


……100個、、

あの一瞬のためにいくら使ったのだろうか




「今日もポッキーゲームしてたよね!!

あれってパーティーでは恒例行事なの?」


「そうだな、今度やるか?俺と」


……そんな真顔でそんなこと言われましても


朔夜の天然がまたもや発動してしまったところで、覗き込んでくる視線からどう逃げようか迷っていたところ、




「あ、」


何かを思い出したように携帯で時間を確認する朔夜




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