ありったけの愛を叫んで
━━━━━━━━━━━━━━━

最近朝と夜が少し冷えてきた

とは言ってもまだ9月半ば


学校のみんなは就職だの進学だのと勉強にいそしむ毎日を、私はいつも通りバイトや倉庫で過ごしている



高校を卒業したら、Snow Storm の正規雇用として働かせてもらえることになり、周りの焦りを感じる中、優越感に浸っていた




今日はバイトの日


外にある "Cafe,Snow Storm" の看板を
"Bar,Snow Storm" に裏返して店内に戻った時、なにやら蒼介さんが携帯を耳に当てて慌てていた




< 145 / 169 >

この作品をシェア

pagetop