ありったけの愛を叫んで
手術中のランプが消えて、中から出てきたのは

ゴロゴロと移動するベッドに横たわる律くん

目を瞑ったまま、頭にはぐるぐるに巻かれた包帯、口元は何本もの管が繋がった呼吸器で塞がれていた




陽炎のメンバーが話してくれた


急に "蝙蝠" と呼ばれる集団が奇襲をかけてきたこと

ナイフを振り回す蝙蝠たちに何人ものメンバーが傷つけられ、最後に残った律くんは
お腹をナイフで刺され、金属バットで殴られても何度も立ち向かったと言う



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