ありったけの愛を叫んで



なんとなく想像はついていた


あの学校にいれば耳を塞いでも聞こえてくる話題


"神野朔夜" "西野悠"


"Black Shadow"




いつも話題の中心、その名前を聞かない日はきっとなかった


学校で、悠や、最近少しずつ話すようになった朔夜と一緒にいると、いつでも突き刺さるような視線が集まっていた




だから大体わかってた、わかってるつもりだった

でも…




こんなにでかいなんて

こんなに人がいるだなんて

こういう世界に興味のなかった私が知ってるわけない、、



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