ありったけの愛を叫んで
ゲームで散々はしゃいだ後、いつの間にか悠が注文して届いたピザを囲んで
"族" についての説明を聞いた
私が今いる場所は "BlackShadow"(黒の陰)
という暴走族の倉庫であること
この部屋は主に幹部以上が過ごす特別な部屋で、普通はあまり入ることが出来ないこと
朔夜はBlack Shadowのトップ、総長で
悠が副総長
陽人は幹部で特攻のリーダーを務めていることなど、内部の話をたくさん聞いて
なんかすごい人たちと関わってしまったのかもしれないと今さら焦る
Black Shadow は関東の支部を入れて総勢1500人、傘下を合わせると2500人以上にものぼるらしい
関東でトップの暴走族 Black Shadow の総長が朔夜
そんな人の隣でもくもくとピザを食べていた自分が恥ずかしくなって、うつむいた私に
朔夜が聞いてきた
「なんだ、もう腹いっぱいなのか」
いや、確かにいっぱいだけど
もう苦しいけど!
「そんなんだからこんな折れそうなんだろ
もっと食え」
「んーーーーー!!!!」
頭をわしづかんで上を向かされ、口の中に無理やりピザが詰め込まれた
総長なんて、そんなかっこいいもんじゃない
多分この男は鬼だ!
半泣き状態で詰め込まれたピザをかんで飲み込む
悠はまた笑いがこらえきれてないし、
陽人は心配になるくらいバクバクピザを食べてて誰も助けてくれそうにない
学校のみんな、街の人々、大勢の人達が
尊敬し、憧れてやまない Black Shadowのメンバーは、癖が強すぎるということを
今日ここに来て学んだ