ありったけの愛を叫んで
「可哀想に…
お前はこの家の奴隷だな」
階段の上から聞こえた声
近づいてくる足音
淡い光に浮かび上がったのは、不敵に笑った男の顔
───────あぁ、今日も私は汚れる
男に引きずられるように階段をのぼり、乱暴に投げ込まれたのはバイクのオイルがツンと臭う部屋
ベッドになぎ倒され、抵抗することを諦めた私はただただ、この時間が早く終わることを祈る
「最近泣かねぇよな、つまんねぇの」
そう言った男は、さっき付いた傷を痛めつけるように何度も何度も同じ場所を殴る
"痛い" なんて言葉で表現できるものじゃない
痛さも、辛さも、もう何も感じない
私はこの家の奴隷。
そしてこれは、神様が私に下した罰なんだ。