ありったけの愛を叫んで
「寝とけ」
そう言って空のカップを持って立ち上がった朔夜に聞き忘れていた質問をする
「ここってどこなの?」
「お前、普通それ最初に聞く質問だろ」
確かに…
なんとなく申し訳なくなって謝ろうと口を開いた時、
「俺ん家」
さらっとすごいことを言われた
「え?!」
なんとなくバイト中に倒れたし、この前シャワーとかもあったから Snow Storm の
仮眠室とかなんかかと思っていた私は
「ごめん!帰る!」
そう言ってベットから降りようとしたけれど
「じっとしとけって」
後頭部に手を添えられ、ゆっくり体を倒されて布団を肩まで掛けられた
しばらくそのまま見つめ合う
見下ろされる少し熱を持ったような朔夜の目
やっぱりとらわれると目が離せなくなる
スっと朔夜の手が伸びてきて、少し冷たい親指が 私の目の下に触れた
「こんなになるまでお前は何に耐えてんだよ…」
どうして朔夜がそんなに悲しそうな顔するの…?
つぶやくような朔夜の声が、ギュッと私の胸を締め付けた