ありったけの愛を叫んで





1時間ほど走って倉庫に戻ってきた


倉庫の中は電気が付いていて明るいのに、


色とりどりのイルミネーションや光るクリスマスツリーが倉庫中に飾られている




電気代もったいない気がするけど、今日はクリスマスだもんね




今日は幹部室には上がらず、倉庫の大きなテーブルに並んだ美味しい料理をみんなでわーわー言って食べた



下っ端の人達にも色んな階級があるらしく、

ビリヤードで仲良くなったライキ君や
いつも私が下に降りた時、一番に話しかけてくれるジン君は 、陽人の特攻隊の第一 第二部隊のリーダーを務めているそうだ








おなかもいっぱいになって いろんな人と話せて満足した私は、幹部室前のテラスみたいなスペースで

コントをしたり、ゲームで負けた人が罰ゲームで熱々のゆで卵をくわえさせらりたり、男同士でポッキーゲームをしたりと盛り上がる Black Shadow のメンバーのみんなを眺めていた




「みんな、楽しそうだな」


丸いテーブルを挟んで向かい側に座った朔夜

私の前にトンと置かれたのは、湯気のたったココア




「さみーんだろ」


「あ、ありがと」




朔夜は私のちょっとした変化も気づいてくれる



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