ありったけの愛を叫んで
『今日、夕方まで倉庫来ない?
美月ちゃんのいない倉庫って全く華がないんだよねー』
「えっと…」
悠の質問にどもる私
『ちょっと電話貸せ』
いきなり朔夜の声が近くなって
『おい、今なにしてんだ』
電話での尋問が始まった…
『電話出れるってことは一人なんだろ、
部屋か』
「う、うん」
『なんで倉庫来れねぇんだ』
「それは! おじさんが帰ってくるからって…
言ったじゃん…」
だんだん小さくなってしまった私の声
『でも今一人なんだろ?』
「い、今は、一人」
『お前、なんか隠してんな?』
なんでバレるの?!
やっぱりカメラどこかにあるんだ
『夕方には返す、それまでは倉庫来い』
「いや!いろいろおじさんと話すことあるし…」
『倉庫に来て、なんかまずいことでもあんのか』
「いや… ない、こともないけど、、」
なんでこんなに問い詰められなきゃいけないのか…
『今から迎えに行く、ピンポン押すからな
嫌なら外出てろ』
──────ツー、ツー、ツー…
あーこれはピンチだ
今年最後の、最大の危機だ
とりあえず本当にピンポンを鳴らされたら困るので、急いで着替えて準備する
大きな絆創膏を、大きなマスクで隠した
「私は風邪、私は風邪、、」
呪文のように唱えながら家の前で車を待つ
すぐに到着した高級車
悠が降りてきて、私を見て開口一番
「…マスクでかくね?」
顔をしかめてそう言った
美月ちゃんのいない倉庫って全く華がないんだよねー』
「えっと…」
悠の質問にどもる私
『ちょっと電話貸せ』
いきなり朔夜の声が近くなって
『おい、今なにしてんだ』
電話での尋問が始まった…
『電話出れるってことは一人なんだろ、
部屋か』
「う、うん」
『なんで倉庫来れねぇんだ』
「それは! おじさんが帰ってくるからって…
言ったじゃん…」
だんだん小さくなってしまった私の声
『でも今一人なんだろ?』
「い、今は、一人」
『お前、なんか隠してんな?』
なんでバレるの?!
やっぱりカメラどこかにあるんだ
『夕方には返す、それまでは倉庫来い』
「いや!いろいろおじさんと話すことあるし…」
『倉庫に来て、なんかまずいことでもあんのか』
「いや… ない、こともないけど、、」
なんでこんなに問い詰められなきゃいけないのか…
『今から迎えに行く、ピンポン押すからな
嫌なら外出てろ』
──────ツー、ツー、ツー…
あーこれはピンチだ
今年最後の、最大の危機だ
とりあえず本当にピンポンを鳴らされたら困るので、急いで着替えて準備する
大きな絆創膏を、大きなマスクで隠した
「私は風邪、私は風邪、、」
呪文のように唱えながら家の前で車を待つ
すぐに到着した高級車
悠が降りてきて、私を見て開口一番
「…マスクでかくね?」
顔をしかめてそう言った