ありったけの愛を叫んで





目の前のガラステーブルに湯気のたつココアが置かれる


バイトのあと、公園を指定したはずなのに
今いるのは3回目の朔夜の部屋




『なんでわざわざ公園なんだよ、さみーだろ』



確かに、、窓の外を見るとチラチラと降る雪



ここで良かった… と安心したのもつかの間




「話ってなんだ」


ソファに座る私の横にドカッと座った朔夜の顔は、けっこう不機嫌


聞きたいことは決まっているはずなのに、
言葉がうまく出てこない




「言いたいことあんならさっさと言えよ」


イライラした口調の朔夜の言葉にうつむく


なんで朔夜が怒ってるのか分からない、


ホントはこっちが怒りたいくらいなのに


なんでそんな大事なこと言ってくれないのって、私そんなに信用ないのかなって


付き合ってまだ1ヶ月ちょっとしか経ってないけど、そんなに浅い関係だったのかなって



今まで抑えていた思いがふつふつと湧き上がってきて、朔夜を傷付けないように と考えて用意していた言葉とは全く別の、


朔夜を試すような言い方で質問した





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