近くの光に癒されて。
夕食。
リビングには、いつも2人なのに4人いる。
私とママ、そして隣には黒石拓真、目の前には黒石拓真のお父さんがいる。
ママと、黒石拓真のお父さんが目を合わせて微笑んでいるのがわかる。
すると、ママが私の方を向く。
「七、聞いてくれる?」
ママがそう話しかけていた。
私は、特に否定もする理由もないので
うん。と答える。
「見て分かると思うんだけどね、こちらの黒石悟さんと再婚して家族になったの。言うの遅くなってごめんね。」
ママがそう幸せそうな顔をして私に話してくれる。
ママはずっと、私のことを育ててくれた。
ママが幸せなら、私も幸せになれる…!
でも、信じたくなかった事実を大人の口から聞くとやっぱり少し嫌だった。
これから、どんな生活が待ち受けてるかなんて今の私の頭では想像できなかった。