近くの光に癒されて。


「七、拓真くんと仲良くしてね!」



そうママが言って、それに続いて悟さんも




「急になってごめんね。七ちゃん。拓真と仲良くしてやってくれ。これからよろしくね!」




すっごく優しそうな顔で言ってくれた。




2人の表情から、家族になりたかった人と家族になれた!という喜びが溢れているようだった。




私は、「うん。」とだけ答えて、すぐに食べ終えて逃げるように部屋に戻る。



態度が悪いって思ってても、あの空間にいられなかった。


ママを少なくとも傷つけていることも分かっていた。



ただ、気持ちの整理をさせて欲しかった。




そういえば、黒石拓真は、ずっと黙って食べていた。




さっき、無視しちゃったから怒ってるのかな…


それとも、私がすごく気に入らないのだろうか。




ベッドに寝転び、ひたすら天井を眺める。


何分経っただろう…




そろそろ、気持ちの整理がついてきてやっと起き上がってお風呂に入る。



湯船に浸かりながら、また考える。





悟さんが、お父さんになるのはすごくいいと思う。


ママが選んだ人だし。



でも、やっぱり黒石拓真は分からなかった...



何が?と聞かれると答えられないけど。


































< 14 / 83 >

この作品をシェア

pagetop