近くの光に癒されて。


その日の放課後。



私は部活に入っていないため、いつものようにまっすぐ家に帰る。




「なーなぁー!」




そう大きい声と共に背中をバシンと叩かれた。




いたたた.....




「花菜、痛いんだけど。なにー?」


「一緒にかーえろ!」


「いいよー」




この人は私の親友の「森田 花菜」(もりた かな)



小学校からずっと一緒で、私と同じで身長が156cmと小さい。

すごく明るくて、とても優しい。




「七さら今日も無関心だったよねー」


「そりゃ、そーだよ!興味ないし、眠いもん。」


「いや、眠いという理由で見ない七が私は怖い、、」


「そうかな。」




花菜は、「黒石 拓真」のファンである。



花菜いわく、顔がイケメンなら性格も気にならないらしい。

私には、全く理解できない。




「窓側の1番後ろの席なんだから、私の代わりに見てさ、下校中に報告してくれてもよくないですか?七さん」

「いやです!」




窓側の1番後ろの席というのは、校庭は見やすく、もし見てたとしても先生にバレない。

だから、花菜いわく特等席らしい。

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