近くの光に癒されて。


「お前、聞いてないの。香さんから。」




香さんとは、私のママの名前だ。


なんでこの人が私のママの名前を?





「今日から、ここ俺の家だから。」





きょうから、ここおれのいえ…?



私はもう一度、言われた言葉を心の中で言ってみる。





「……?」





思わず、首をかしげる。






「そうするに、俺の父親とお前のお母さんの香さんが、再婚したってこと。」





再婚…?



私、ママから聞いてない。




でも、黒石拓真がママの名前を知っているということは本当のことなのだろう。




信じられない…。
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