へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
「雅、そんなにいじけるなって。お前さ今日何時まで暇?」
「特に予定はないから、何時まででも大丈夫だけど」
「じゃあ、うちに泊まっていけ」
え? いきなり?
「珀斗くんの家族に……ご迷惑じゃ……」
「俺ん家なんて、TODOMEKIの奴らがしょっちゅう泊まってるし、問題なし。バイク荷ケツで、お前ん家に荷物を取りに行ってやるから」
「ちょ……ちょっと。本気なの?」
「ああ。おふくろに言って、お前の飯も用意させる。あっ」
「……なに?」
「おふくろ、お前のファンだわ。ウザかったら逃げろよ」
「珀斗くんのお家の中に、逃げ場なんてないじゃん!」
口を尖らせた俺。
それを見て、プハッと噴き出した珀斗くん。