へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
「そん時は、俺が助けてやるから」
「珀斗君、頼りにならなそう……」
「は? 俺を誰だと思ってんだよ」
「だって俺、総長ってどんな感じか知らないし」
「まぁ、夕飯食べたら作戦会議な。どうしたら明梨がもう一度ステージに立てるかってことと、こじれた親子関係をどう修復するかってこと。オマエの小せぇ脳みそで、必死に考えろよ!」
珀斗くんの言葉は上からで、かなり圧が強い。
結構キツイことを、言われているはずなのに……
「悪いけど俺、珀斗君よりいいアイディアを生み出せる自信あるから」
「アハハ~。オマエ、マジで生意気」
「俺様総長よりは、いい子だと思うけど」
いつの間にか俺は、珀斗くんに言い返すのが快感になっていた。