へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
「もしかして
好きって言ってくれたのも……
嘘だった?」
ふと明梨ちゃんを見ると、
思いっきり唇を噛みしめながら
震えている。
必死に涙をこらえている。
その顔を見たら
怒りの色に染まっていた俺の心に
少しだけ後悔の色が混ざった。
俺、どうしたいわけ?
明梨ちゃんをこんなに傷つけて。
俺のこと、嫌いになって欲しいの?
違うよね?
珀斗くんと仲良くして欲しくないん
だよね?
ただ、俺だけに
笑っていてほしいんだよね?
自問自答して導いた
明梨ちゃんへの想い。
俺、他の男に渡したくないくらい
明梨ちゃんのことが
大好きでたまらない。