へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
俺をどこに連れて行くつもりなんだろう。
バイクを運転中の珀斗くんは
無言のまま。
ん? んん?
なんとなくここかもと
思い浮かんだ場所は、
バイクが進めば進むほど
確信に変わり……
大正解!!って……
ここ、俺の家じゃん!!
なぜ、俺の家を知ってるわけ?
「バイク、ここに止めていいんだよな?」
「いいけど……
どうして俺の家なの?」
「は?
雅んち以外、無くねぇ?
カフェなんて行ったら
お前のファンが群がってきそうだし」
そんなこと言って。
珀斗くんだって立ってるだけで
女の子引き寄せちゃうでしょ。
さっき、校門でそうだったじゃん。
ま、珀斗くんの言う通り。
誰にも話を聞かれない場所は
俺の部屋しかないか。
俺はしょうがなく
珀斗くんを自分の部屋に入れた。
俺の部屋に入った珀斗くんの第一声。
「雅って
ジャングル目指してんの?」
意味が分からないんですけど……