へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


勉強机の前に座り、机に顔をべたりと押し当てる。

学校での出来事が、私の意志とは関係なく脳内スクリーンに映し出された。



今朝のHR、転校生が教室に入ってきた。


女子たちの悲鳴のような叫び声。

耳を塞ぎたくなるような大音量だったのに。

転校生と目が合った瞬間、私だけ無音の世界に。

 

現実? 

それとも夢の続き?


やっと私の世界に音が届いて、男の子が誰なのかようやく脳が理解した。


『アミュレットの(みやび)くんだ』
< 36 / 356 >

この作品をシェア

pagetop