へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
勉強机の前に座り、机に顔をべたりと押し当てる。
学校での出来事が、私の意志とは関係なく脳内スクリーンに映し出された。
今朝のHR、転校生が教室に入ってきた。
女子たちの悲鳴のような叫び声。
耳を塞ぎたくなるような大音量だったのに。
転校生と目が合った瞬間、私だけ無音の世界に。
現実?
それとも夢の続き?
やっと私の世界に音が届いて、男の子が誰なのかようやく脳が理解した。
『アミュレットの雅くんだ』