へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
「マネージャー…何…ですか?」
「あのね、雅くんに言いたいことがあるの」
いつも俺のことは、『みやび』って呼び捨てなのに。
君づけなんて、余計に怖すぎる。
何かある! 何かある!
俺の危険センサーが震えだした時、ニコニコ笑顔のマネージャーが、とんでもないことを言い放った。
「雅くんには、転校してもらうから」
「……え?」
「明虹学園に通うことになったから。GW明けからよ。準備よろしくね」
「えぇぇぇぇぇぇ?」
これってドッキリだよね?
俺のハートを急速冷凍させるのが得意な雪女様の、いたずらだよね?
脅かすなんて、かわいいことするんだから。
かわいい、かわいい。
マネージャーはめちゃくちゃかわいい。
だから何も怖くない!!
そう自分に言い聞かせ、恐る恐る口を開く。