へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
「アミュレットは『恋のお守りソング』を歌うアイドルでしょ! センターは雅でしょ! それなのにあんたが間違いなく、アミュレットの爆弾魔なのよ!!」
……爆弾魔って。
『雅くんは天使みたい』
ファンの子にそう言われることはあっても、悪魔に例えられたとなんてないのに。
「俺、すっごく努力しているつもりなんですけど……」
「そんなことわかっているわよ。4人の中であんたが一番努力家で、アイドルになりたいって思いが一番強いことくらい」
そこは一応わかってくれていたんだ。
安心した……って。
安心できないでしょ、まだ!
マネージャーの怒り、噴火し続けてるし。
「雅には、決定的なものが欠けているの」
俺に足りないものって言ったら……
「トークですか?」
他のメンバーみたいに、 お客さんを笑わせるトークが苦手だし。
「そんなもん、いらんわ! トークなら、他のメンバーに任せておけばいいの。もっと大事なものが、あんたには欠けてるって言ってんの」