俺から逃げられると思うなよ
第1章

クール系イケメンに遭遇しました。

私、穂村 茜は、とんでもない現場に遭遇してしまいました。



「てめぇ、調子乗ってんじゃねぇよ」

「……別に、乗ってないけど」

「そういうところが調子乗ってんだよ!」



男の子を取り囲む、ガラの悪い男3人。


お昼休み。

購買から教室へ戻ろうとしたとき、階段下で詰め寄られている男の子を発見。

放っておくことも出来ず、階段にしゃがみ込み、話を盗み聞きしているのですが……。


どうやら、男3人が男の子に彼女を奪われたと、いう話。


ものすごく、くだらない。

とてつもなく、くだらない。


私は、そう思うのだけれど、男たちにとっては大事なことなんだろう。



だけど。


そう思うなら、男の子に絡むんじゃなくて、自分を磨けよ!


……と、心の中で叫ぶ。


今のところ、男の子が適当に対応しているから、大丈夫だろう。


適当すぎるようにも見えなくはないけれど。
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