俺から逃げられると思うなよ
「おねーさん、ひとり?」



うーん。

見当も付かない。



「おねーさん、聞いてる?」



涼は繁華街ではないところへ行ったのかなぁ。



「おねーさんっ」



肩をガシッとつかまれる。

思わず足を止める。


振り返れば、見たこともない知らない男の人2人組みが立っている。

ニヤニヤしていてなんか怖いんですけど。



「なんでしょうか……?」



びくびくしながら尋ねると、男たちのニヤニヤ度は増して。



「一緒に遊ばないーっ?」

「人を探しているので」



断って、涼を探す続きをしようと歩き始めるけど。

なぜかついてくる男たち。


気味悪い。



「俺たちも一緒に探すよー?」



なんて馴れ馴れしく、肩に腕を回される。



「や、やめてください!」



その腕を振り払う。


男たちにしたら、それが許せなかったようで。
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