俺から逃げられると思うなよ

ドキドキが加速しました。

私たちは電車を乗り継ぎ、海へ到着した。

電車を降りてしばらく歩くと、そこに広がるのは広い海と青い空。

そして輝く太陽!



「海だーっ!」



私が叫ぶ前に、千秋くんが叫んでしまった。

一度、海に向かって叫んでみたかったんだよね。

少し残念だけど、千秋くんも楽しそうにしているから、まあいいか。


神崎くんはいつもどおりクールだけど、少しそわそわしているような気がする。


涼なんて、今にも海へ飛び込みそうだ。



「早く着替えて、海に入ろうよ!」



千秋くんの言葉に私たちは頷く。

4人で男女別の更衣室に向かう。

右が女子更衣室。

左が男子更衣室。



「じゃあ、私こっちだから」

「うん! 着替えたら海の家の前に集合ね!」



私たちはそれぞれ更衣室へ入っていった。


女子更衣室の中は人が少なかった。

10時前に海へ着いたから、人は少ないよね。



朝の出来事を思い出す。

私がいつもどおり5時に起きると、既に彼らはリビングでそわそわしていた。

私より早く起きることは、ほとんどないので驚いた。
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