俺から逃げられると思うなよ
第5章

3度目の再会をしました。

海へ行ってから、数日が経つ。

遊びつかれたのか、みんなリビングでごろごろしている。


男3人がリビングでごろごろしていても、狭さを感じないこの家は広い。

改めて思う。


私もその中に混じってテレビを観ていると。

涼が起き上がって、キッチンへ行く。

冷蔵庫の扉が開く音がする。


そして戻ってくる涼。

手には何も持っていなかったので、



「どうしたの?」



と、聞いてみる。



「炭酸がない」



そう言われれば。

昨日、買い物へ行ったけど炭酸を買うのを忘れていた。



「買って来るわ」



涼が玄関へ向かうので、私もその後へ続く。



「なんだよ」

「食材もついでに買おうと思って。涼に荷物を持ってもらいたいな、って」

「パシリかよ」



涼は笑って玄関の扉を開ける。

私も靴を履いて涼を追いかけた。
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