俺から逃げられると思うなよ
第6章
席替えをしました。
涼の誕生日パーティーが終わって数日。
夏休みも終わり、2学期が始まる。
夏休みが始まる前と何ひとつ変わることのない日常。
そう思っていたのだけれど……。
「穂村さん!」
「佐藤くん、おはよう」
夏休み前の期末テストで、赤点を取った男子こと、佐藤 祐介くんが頻繁に話しかけに来てくれるようになりました。
お友達……、と呼んでもいいのか分からないけれど、それでもわざわざ私の席まで来てくれる。
「今日、席替えだよね!」
佐藤くんが、楽しそうに話をしてくれる。
その爽やかな笑顔につられて、私も自然と笑顔になる。
「そっか。席替えかぁ」
そういえば、今日のホームルームの時間で席替えをすると先生が言っていた気がする。
席にこだわりはないので『どこでもいいやー』と、聞き流していたけれど。
それは私だけのようで。
教室を見渡せば、女子がそわそわしている気がする。
夏休みも終わり、2学期が始まる。
夏休みが始まる前と何ひとつ変わることのない日常。
そう思っていたのだけれど……。
「穂村さん!」
「佐藤くん、おはよう」
夏休み前の期末テストで、赤点を取った男子こと、佐藤 祐介くんが頻繁に話しかけに来てくれるようになりました。
お友達……、と呼んでもいいのか分からないけれど、それでもわざわざ私の席まで来てくれる。
「今日、席替えだよね!」
佐藤くんが、楽しそうに話をしてくれる。
その爽やかな笑顔につられて、私も自然と笑顔になる。
「そっか。席替えかぁ」
そういえば、今日のホームルームの時間で席替えをすると先生が言っていた気がする。
席にこだわりはないので『どこでもいいやー』と、聞き流していたけれど。
それは私だけのようで。
教室を見渡せば、女子がそわそわしている気がする。