俺から逃げられると思うなよ

終止符が打たれました。

私は教室に戻ると、何事もなかったかのように授業を受けた。

ラッキーなことに机と椅子は捨てられていなかった。

引き出しや鞄の中身も揃っていたから、授業は受けることが出来た。


お弁当も、ひとりで食べた。


1日が終わるのは、意外とあっという間だった。




帰り道。

いつもと違う道を歩く。

久しぶりに実家へ帰ることを決めた。


お母さんには『ホームシック』とか言って誤魔化そう。



電車へ乗って、隣町へ向かう。

地元には、知り合いも多いから怖いけど。

そんなとき、思い浮かべるのは彼らのこと。


彼らが被害を受けないために、離れることを選んだ私は……。


もう、彼らと関わることは許されない。
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