俺から逃げられると思うなよ
最初は、関わることを拒否していた。

この3人は無駄にイケメンだし。

女の子の目とか怖いし。

友達が出来ないんじゃないか、と思ったけど。


なんだかんだ、私と接してくれている、この3人を私は大事にしたいと思った。

出会って1日も経っていないけど。

それでも、こんな気持ちになれるのは。

彼らの魅力なんだろう。


食器を洗い終える。

今もまだ、言い争っている3人。



「決まらないなら、私が先に入るねー」



笑いながらお風呂場へ向かう。



「えっ、ちょ!」

「お前っ! 俺が風呂、洗ったんだぞ!?」

「茜と一緒に入る……」

「それは蓮が襲われちゃうっ!」



やっぱり、バカだ。

お風呂場の扉に手をかける。

私の1番風呂を阻止しようとする3人。



「なに? 女の子の風呂覗くの、やめてよね」



ばたん。

風呂場に入り、扉に鍵をかける私。

扉の向こうで、ぎゃあぎゃあ騒いでいる3人。

思わず笑ってしまう。


最初はどうなるかと思った、ルームシェアだけど。

高校生男子と同居は嫌だと思ったけど。


やっぱり、楽しいかも。
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