俺から逃げられると思うなよ
「神崎くん……。涼……」



フライパンを持って慌てている2人。

お皿には、真っ黒なウインナーが沢山ある。



「な、なにしてるの……?」



私に気がつく2人。



「料理だよっ、料理!」

「茜……。涼が、ウインナー焦がした」

「焦がしてんのは蓮だろっ!?」



料理……?

なんで2人が料理なんかしてんの?


意味が分からず、突っ立っていると。



「茜。手伝ってよ。晩ご飯、まずくなる」



神崎くんが優しく言う。
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