俺から逃げられると思うなよ
だけど、今回、神崎くんの言葉を信じなかったのは私なので。



「ごめんなさい」



と、素直に謝っておく。


いつか、仕返ししてやるからな!

……もちろん、涼にも。


あんな、大声で私を笑わなくたっていいじゃない。


あ。

涼が先生に怒られた。

そんな騒いでいるからだよーっ。


私の心を読んだのか、涼は私に口パクで『うるさい』と、言ってくる。

うるさいのは涼だったよね?

笑いがあふれた教室の中、数学の授業がスタートしました。
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