凌玖先輩から逃れられない
先輩、会いたいです
♡
あれから連絡先を交換して、会っていない時もチャットで会話するようになった。
朝7時。寝ぼけながら通知を確認すると先輩から一件入っていた。
『おはよう』
半分夢の中にいたのに、先輩の名前を見た途端に完全に覚めた。
そのメッセージのそばに5:36と書かれている。
すごい今日もだ……わたしなら毎朝5時半起きとか地獄で無理だ。
『おはようございます先輩
今日も早いですね』
『生徒会の仕事があるからな』
先輩もちょうどスマホを見ていたからか、返事が思ったよりも早く届いた。
先輩の朝は生徒会の仕事があってすごく忙しそうだ。
生徒会の仕事が激務だというのは本当みたい。
それなのに放課後一緒に帰ってくれるあたり、本当に申し訳ない。
……だけど、もっと一緒にいたい。
放課後が待ち遠しい。
そう思うくらい、わたしは先輩に惹かれていた。